アルバカーキ公立学校
アルバカーキ公立学校が既存の設備に影響を与えることなくセキュリティと CX を強化

概要
アルバカーキ公立学校(APS)は、米国最大の学区の 1 つで、143 校に約70,000 人の学生が在籍しています。広大なインフラと約 14,000 人の従業員を抱えるこの学区は、セキュリティコンプライアンスを維持しながら、関係者にシームレスなカスタマーエクスペリエンスを提供するという大きな課題に直面しました。デジタルソリューションへの依存が高まり、緊急時にタイムリーで正確な対応の必要性がモダナイゼーションの必要性を浮き彫りにしました。
- 14,000 人の 従業員
- 143 校
- 70,000 人の 学生

トランスフォーメーションのきっかけ:安全基準と変化するコミュニケーションニーズを満たす
APS の Director of Network Infrastructure のブライアン・トンプソンは、アバイアとのパートナーシップにより、同学区のトランスフォーメーションを推進する上で重要な役割を果たしました。パートナーシップを拡大する主な動機は、緊急通話時の正確な位置情報を必須とする RAY BAUM's Act を遵守する必要性にありました。またこの学区では、コンタクトセンターのインフラ全体で新しいデジタルチャネルを実装し、カスタマーエクスペリエンスを向上させたいと考えていました。いずれも、235 マイルを超えるファイバーがサイトを結んでいる、既存の UC 資産を中断することなく達成する必要がありました。
APS が直面した課題は次のとおりです。
- RAY BAUM's Act の遵守:APS は緊急通話が固定電話か携帯電話かを問わず、学区独自の警察などの最初の応答者に正確な位置情報を提供できるようにする必要がありました。トンプソンは次のように説明しています。「デスクフォンの危機アラートを使用していましたが、緊急通話の 80% が携帯電話から発信されており、包括的なソリューションを必要としていました」
- 分断化されたコミュニケーションシステム:学区の従来のコンタクトセンターは、特に新学期などのピーク時に、増え続ける呼量を管理するのに苦労していました。トンプソンは次のように話しています。「需要を満たすためにオンプレミスのコールセンターを拡張することは難しく、既存の報告システムでは、サービスを改善するために必要なインサイトを取得できませんでした」
- 複数のプラットフォームとの連携:143 校のサイトと複数の管理サイトがあり、すべてのキャンパス間で新しい緊急対応システムを連携させるには、内部の警察署や派遣センターを含むこの学区独自のセットアップに対応できるソリューションが必要でした。
APS の次世代の安全および通信システムを強化する革新的なソリューション
こうした課題に対処するため、APS はアバイアとのパートナーシップを拡大し、次のような包括的なクラウドベースのソリューションを実装しました。
- 911inform:このツールは、携帯電話を含む、学区のジオフェンス内のデバイスからの緊急通話が、適切な応答者や学校のスタッフに自動的にルーティングされるようにします。トンプソンは次のように話します。「911inform は 20 フィート以内の発呼者の位置情報を特定できるので、必要な場所にすぐに救援を手配できます」 911inform の実装には、165 サイトにまたがるすべての内線をマッピングし検証するという多大な労力を必要としました。「すべてのデータを収集して検証するのに数か月かかりましたが、現行システムはデスクフォンと携帯電話の両方に対応しています」 このツールは APS 独自の警察署や郡保安官局と連携し、緊急時に迅速に対応できるようになっています。
- Avaya Experience Platform(AXP)パブリッククラウド:APS はコンタクトセンターを AXP にアップグレードし、スタッフがリモートで通話を処理し、通話データを分析して、ピーク時にサービスを拡張できるようにしました。この移行により、高性能な報告機能を利用して、学区が呼量とエージェントのパフォーマンスを適切に管理できるようにもなりました。「AXP を使って、通話記録と追加のレポートオプションを活用し、エージェント数を遅滞なく拡張できるようになりました」とトンプソンは言います。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、通話をリモートで管理することが重要となり、現在も APS はその柔軟性を提供し続けています。トンプソンは次のように説明します。「エージェントがどこからでもコンタクトセンターにシームレスにログインできるようにしたかったのですが、AXP でそれが実現しました」
- Avaya ACES サービス: Avaya Customer Experience Services(ACES)チームは APS と密に連携し、AXP と 911inform をスムーズに実装し、学区固有のニーズを満たすようにシステムをカスタマイズしました。「アバイアの ACES チームはすばらしいです」とトンプソンは言います。「チームはコンタクトセンターをカスタマイズするのを支援してくれました。また、AXP の使用を拡大した際にも引き続きサポートしてくれました」
実際の影響:イノベーションを通じた安全性とサービスの変革
こうしたソリューションを実装することで、APS は次のようなメリットをすでに実感し始めています。
- 安全性とコンプライアンスの強化:911inform の実装により、APS は RAY BAUM's Act を完全に遵守して、緊急時に対応が遅れるリスクを大幅に低減しています。この学区では携帯電話とデスクフォンの両方から正確な位置情報を取得できるようになり、すべてのキャンパスで安全性が高まっています。
- カスタマーエクスペリエンスの向上: AXP により、APS は、優れた体験を提供し、プラットフォームを入手して、必要に応じチャネルを追加できるようになります。高度な報告機能により、学区は人員配置を最適化して、保留時間を短縮し、発呼者を適切なエージェントに接続することができます。トンプソンはこうした改善の重要性を次のように強調しています。「保護者からは、問題を解決するために適切な担当者にすばやく連絡できると、肯定的なフィードバックが寄せられています」
- 拡張性と柔軟性:AXP により APS は、コンタクトセンターの運用を簡単に拡張し、季節的な需要を満たすことができます。この柔軟性により、学区の物理的なインフラへの依存が減り、エージェントがどこにいても稼働できるようになり、将来を見据えたソリューションを導入して、学区の変化するコミュニケーションニーズを満たすことができます。
- 継続的なサポートとイノベーション:学区は ACES チームと引き続き連携し、ソリューションの改善に努めています。APS はカスタマーエクスペリエンスをさらに向上させるために、チャットや強化されたダッシュボードなどの機能を統合する予定です。「アバイアのサポートを得て、常にシステムを進化させており、今後の展開にワクワクしています」とトンプソンは言います。
「アバイアの ACES チームはすばらしいです...チームはコンタクトセンターのカスタマイズを支援してくれました。また、AXP の使用を拡大する際も引き続きサポートしてくれました」
ブライアン・トンプソン APS、Director of Network Infrastructure
未来に目を向ける
APS はすでに将来のイノベーションを見据えています。学区は AXP 内のバーチャルエージェントの利用とチャット機能を拡大し、保護者とスタッフにさらに多くのコミュニケーションオプションを提供する予定です。トンプソンは次のように話します。「コミュニティのために選択肢をさらに広げたいと考えています。アバイアから得られる分析は、次に何を目指すべきかについて、情報に基づいた意思決定をするのに役立っています」
信頼できるパートナーとしてアバイアと連携し、APS は学校と管理施設の広大なネットワークが、将来起こり得るどのような課題にも対応できるように万全を期しています。
「コミュニティのために選択肢をさらに広げたいと考えています。アバイアから得られる分析は、次に何を目指すべきについて、情報に基づいた意思決定するのに役立っています」
ブライアン・トンプソン APS、Director of Network Infrastructure
アルバカーキ公立学校について
アルバカーキ公立学校はニューメキシコ州の 89 学区の中で最大の学区であり、1,200 平方マイルに点在する 143 校に州の公立学校の約 4 分の 1 の生徒が在籍しています。さまざまな学生に教育とケアを提供し、その家族を支援し、コミュニティと協力して、すべての人々にとってより良い未来となるよう取り組んでいます。
